介護タクシーの利用明細を良く見てみると「基本介助料」といった代金が発生していると思います。
はじめて介護タクシーを利用する方には、この「基本介助料」ってなに?「良く分からない」「この料金は必要なの?」と感じる方も少なくないかもしれません。
ここでは「基本介助料」とはいったい何なのか、詳しく説明いたします。
基本介助料とは
基本介助料金とは主に以下ついての基本料金になると考えていいでしょう。
- 乗り降りの際の介助
- 安全に乗り降りするための設備、メンテナンスにかかる費用
- 安全に乗車するための運転
以上のことから車椅子の方だけに限らず、見守りや介助が必要な方へのサポートとして基本介助の料金が発生するのです。
一つづつ説明します。
乗り降りの際の介助
介護タクシーは普通のタクシーやバスなどの公共交通機関の乗車が困難な方向けへの車です。
そのため、車への乗り降りの介助の料金という意味がひとつあります。
車椅子の方が乗車する際のスロープやリフトの操作や介助はもちろん、杖や手引きなどで通常の椅子に座れる方の介助や見守りなどの部分も含まれます。
また、一般のタクシーに乗る方のように「サッと乗って、サッと降りる」ということが難しかったり危なかったりするため、乗り降りにかかる時間なども踏まえて料金が設定されているのです。
安全に乗り降りするための設備、メンテナンスにかかる費用
スロープやリフトを備えている介護タクシーは、この特殊機械が故障、破損した際の修繕費用は莫大になるのはもちろん、簡単に代替えできるものではないため、メンテナンスは重要です。
安全に乗り降りしていただくために、日々のメンテナンスはもちろん、事業用のタクシー同様に3か月ごとの法定点検や1年ごとの車検が必要になります。
間違った乗車方法や無理な乗車は故障の原因にもなり兼ねません。
正しい使い方で安心に乗車いただくためにも日頃メンテナンスをしているドライバーにお任せください。
安全に乗車するための運転
特に筋力の弱った高齢者は、車の振動や横への重力などに体が安定せず、転落などの怪我へにも繋がりかねません。
介護タクシーのドライバーは、カーブでは十分スピードを落とし横重力が掛からない運転をしたり、マンホールや道路のヒビなどを避けてなるべく振動のかからないように運転しています。
また、目的地へのコースもなるべく急カーブの少ない場所などを選択することもあります。
そういった運転などで安全に目的地までお連れするための技術、配慮などの料金も基本介助料に含まれているのです。
基本介助料の相場
基本介助料金はおおよそ1000円~2000円で設定されていることが多くなっています。
また、椅子型車椅子かリクライニングタイプかでも変わる事業所もあります。
これは安全配慮に関しての価値やかかる時間、人件費などを考慮して変わってくるものです。
「安いから安全配慮が足りていない」といったことは無いのでご安心ください。
まとめ
私もドライバーになる前は、なんで基本介助料なんてかかるんだ、、と思っていましたが、今では必要不可欠な料金だと感じています。
介護タクシーのドライバーは思っている以上の気を遣って運転しているものなのです。
なるべく希望する時間通りに目的地に到着しつつ安全な乗降、運転を実施しなければなりません。
充分な原則、安全でスピーディな乗降はプライベートの運転や通常のタクシーの運転とは大きく異なります。
当事業所では1乗車ごとに1000円の基本介助料を頂いております。
通院やお出掛けにぜひご利用ください。